いろんなものはつながっている

調べる技術・書く技術

どうも自分は文章を書くのが苦手で少しでもわかりやすい文章を書く手助けになればと思ってこの本を手にとった。

読んでみると文章の書き方というより、ジャーナリストの心得といった内容であったと思う。

テーマを決める

何か書きたいと思いたったとき、まず考えないといけないのがテーマ。ただ、誰も書いていないユニークなテーマってのはそうそうありはしないと著者はいっている。ただ、それであきらめるのは早いともいっている。

完全に独創的なテーマなど滅多にありはしない。(中略)自分なりのチャップリンのステッキにあたるものを見つけるようにすればよい。ただし、絶対に不可欠な条件がある。「自分なり」の「自分」とは何か、それを突き詰めて考えておくことである。

著者はチャップリンのステッキを例にだして上記のことを説明している。喜劇映画に革命をもたらしたといわれるチャップリンであるが、道具立ては、山高帽にしろ、ドタ靴にしろ使い古されたものばかりだった。ただ一点ちがっていたところは、ステッキを取り入れたこと。テーマを決めるときはこのチャップリンのステッキを見つけさえすればよい、といっている。

その言葉をよんで大学時代によんだ何かの教科書に書かれていた

Research is see what all see and think different from what all think
(研究とはみなと同じものを見て違うことを考えることだ)

という言葉を思い出した。

著者は自著のテーマ選定として「コリアン世界の旅」を企画したときのことを紹介している。

すでに在日コリアンに関する書籍や雑誌記事は数え切れないぐらい世に出ていたが、どれも日本の中のコリアンだけどを取り上げており、結果として、日本人対コリアンという二項対立の袋小路に陥っている場合が多かった。そこで、ほかの国でコリアンはどのように暮らしているのだろうかという疑問がわき、在日以外の海外定住コリアンをテーマにして書くことにした。

相手と同化する

ものを書く際には人にインタビューすることも多い。話しやすい雰囲気をつくるためには相手と同化することがひとつの手法だという。

例えば、相手が大声のときはこちらも大声、逆に声を落として語る相手ならこちらも声を落とす。飲み物を同じものを頼むなど。

プロは自分の集中力を高める方法をしっている

フェラーリと鉄瓶にアマとプロの違いとして継続的にクオリティの高いものを生み出すすべを知っているか否か、と書いてあった。

著者もペン・シャープナーといって
「文章のカンを鈍らせないために読む本や原稿を書く前に読むお気に入りの文章のこと」
について述べている。浪人時代、予備校の先生の国語ができるようになるためには教科書を書写しなさいとアドバイスにしたがい書写してみたが、ついぞそのわかりやすい文章のリズムはわからなかったなあ。

北の国からの倉本聰が小さいころお父さんに宮沢賢治の本を朗読させられたのが脚本を書くのにすごく役に立ったといっていたが、そういうことなんだろうな。

他には、「書き出しに全神経を注ぐ」、「声を出して読むこと」といっている。

また、

マスメディアが存在しない場所には自然発生的に叫ぶ男が現れる。

というのが印象的だった。

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