いろんなものはつながっている

知らないと恥をかく世界の大問題

2009年に書かれた本で去年ブックオフでかってそのままにしていたのが目についたので読んでみた。

2009年というと日本では民主党が政権をとり、アメリカではオバマ大統領が誕生した時期。

本書には期待も込め新リーダの手腕に期待しましょうと書かれていたが、いまとなればどちらも当初の思い通りいかなかったほうが多いという結果になってしまっている。特に日本。

タイトルにあると通り世界の情勢についていろいろ解説されている。そのなかで印象に残ったのが以下の3つの話題。

・資源がとれるからといって国が安泰というわけではない
・サルコジ大統領の産業推進作戦
・イスラムの若者が武器を手にする背景

ロシアの危機は原油安から始まる

現在、ロシアは原油安に苦しんでる。実はロシアは資源の輸出でもっている国。ソ連崩壊のきっかけも1980年代の原油安と解説してある。

資源があることは有利だが資源と軍事力だけでは国の将来は安泰といえない。

たしかにアフリカの産油国のリビアやナイジェリアの状況をみていれば納得。

本当に貧しい状態から少し豊かになるのは簡単ですが、そこからさきは難しい。

やはり国が継続的に発展するには人材が必要で人材を育てるには教育が必要だということか。池上さんのその国が発展するかの見極め基準のひとつは、街に大きな本屋がありそこに若者がたくさんいるかということ。

ちなみにベトナムには大きな本屋があってそこには若者がたくさんおり、いっぽうラオスには本屋自体がほとんどなかったとのこと。

他の話題では、インドがITに強い理由として、数学、英語が強いという点だけでなく、ITは新しい産業だからカーストの縛りがないことも大きいという点はなるほどとおもった。

国主導ってこういうことなのか

いまはもう選挙に負けて退いてしまったフランスのサルコジ大統領が地中海連合なるものを提案していたということが説明されてた。

表向きの目的は地中海に面する国家間の安全保障や文化を促進することだがそこには資源や利権をめぐる思惑があった。

その一つに地中海の沿岸都市部に下水処理施設を売り込もうという狙いがサルコジ大統領にはあったという話が紹介されていた。

宣言の一番目に地中海の海洋汚染の除去をうたい、各都市に下水処理施設を売り込もうというねらいがサルコジ大統領にはあった。というのも、地中海の沿岸都市部の多くは下水処理施設を持っておらず、またフランスには海洋汚染を処理するための高度な技術をもった世界的な水道会社があるという背景がある。

結局、ドイツに横ヤリをいれられサルコジ大統領の思い通りにはいかなかったが、国主導で産業を保護推進するというのはこういうことなんだろう。

補助金をばらまいたり高い関税をかけるのは簡単だがそれではだめなんだろう。

中東の若者は武器を手にする背景

以前からなぜ働き盛りの多くの若者が戦闘に従事しているか不思議だった。たとえば事業を起こすという方向にそのパワーが向かわないのか。戦闘にかりたてる理由が宗教だけでないような気がしてた。

池上さんは若者が戦闘にむかう背景をこう解説している。

中東は言論の自由や政治的自由がない国ばかりです。石油による富は一部の階層に独占され閉塞した社会で息が詰まる思いまして現世に絶望している若者が大勢いるのです。彼らにとってはジハードで一刻も早く天国に行くことが夢になります。彼らには守りたいものが何もありません。いつ死んでもいいから死に場所を求めるのです。

いつの日か若者たちに自由が与えられたら平和になるのだろうか。

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