いろんなものはつながっている

知の武装

佐藤優氏と元NHK記者の手嶋龍一氏の対談。現在世界で起こっている事件について、報じられている情報を分析し事件の真相を解説している。

たかがオリンピック、されどオリンピック

東京オリンピックが決まったことで日本と中国との関係の認識が変化したと。つまり、中国が尖閣諸島を軍事力で奪取しようとしたら、平和の祭典をぶち壊した張本人として国際社会の厳しい批判にさらされることは間違いなく、そのことは中国もわかっている。竹島問題も同様。一方、日本も中国や韓国をいたずらに挑発する行動はとれなくなる。したがって、オリンピックまでの期間は、中国、韓国との関係を改善し、今後の付き合い方のコンセンサスをとっていく絶好の機会。

オバマ氏の外交ミス

オバマのシリア対応は後に禍根を残すほどお粗末なものだった。武力行使をするしないのラインを化学兵器の使用においた。このラインの選定も非常にあいまいでよろしくないがいったんラインを引いたら、そのラインを破ったときに武力行使しないと、軍事力が抑止力に使えなくなる。

写真一枚からこれだけの情報をよみとくのか

飯島氏が北朝鮮を訪問した際に公開された写真から種々の情報を読み取り解説している。アマゾンの書評にもあったが1枚の写真からこれだけの情報を読み取るには並々ならぬ予備知識が必要だ。佐藤氏は情報の80%は公開情報からわかると自著でいっており、それは本当だろうが、それを実現するにはそれ相応の予備知識が相当必要だと思う。

新・戦争論のなかで佐藤氏も池上氏も公開されている情報からおおよそのことはわかるといっており、日ごろ何から情報を得ているか紹介していた。

プーチンはスノーデンを評価していない

プーチンは元KGBなのでいったんインテリジェンスの世界に身をおいて身勝手に雇い主を裏切ったスノーデンを評価していない。むしろやっかいものをおもっているのかな。

通訳にかけるお金はけちるな

外交の世界で中立な立場の通訳なんていない。(中略)お金がをはらっている側につく

民間のかなり大事な交渉で、自社の社員に英語で折衝をやらせている経営者がいますが危険極まりないですね、(中略) 外交ですら正式な折衝では通訳を使うのが鉄則です。

大事な交渉を行ったことがないからわからないが、こういった認識はなかった。覚えておこう。

反知性主義者は実証や客観性に基づく反論をいくら浴びても痛くもかゆくもない

反知性というと知識が欠如しているという意味にみえるがそうではない。意識的にに新しい知識を得ようとせずに自分の理論を展開し対外関係文脈に自分の発言がおかれたときにどううけとられるかをあまり考えない人。政治家にはそのような人がしばしばいて、例として麻生氏や橋本氏をあげている。

二重忠誠

インテリジェンスの世界では二重忠誠の可能性を気にする。国家以外に忠誠先となりえるのはいまは簡単にいうと宗教。カトリックはバチカン。だからケネディが大統領になるときにもめた。創価学会員も最終的に池田大作の利益になることをするだろうという考えを外務省はもっている、と。

ネットが発達したことにより世界がフラットになり国家という体の意義がだんだんうすまっている時代、アナーキーというのもひとつ国家の敵にはいってきていると思う。

インテリジェンス武器なき戦争に続きとても面白かった。

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